京都駅前のロータリーは探偵泣かせ?

京都駅の烏丸口(からすまぐち)には大きなロータリーがあり、タクシーやバスが行き交い、常に人の流れが絶えません。

朝は出張に向かうビジネスマン、昼は観光の方々、夜には帰宅する人の列。時間帯によってまるで違う表情を見せてくれます。

ただ探偵の目線で見ると、このロータリー、ちょっと“やっかい”なんです。対象者(調査の相手)がふらりとタクシーに乗り込むと、どの車に乗ったのか、どの方向へ行ったのかを一瞬で判断しないといけません。

ロータリーを囲むタクシーの列は長く、そのどれもが似たような色と形。ナンバーを見逃せば、あっという間に見失ってしまいます。まさに“探偵泣かせ”の場所です。

京都駅前での調査中、対象者がタクシーに乗る瞬間はまるでスローモーションのように感じます。手を上げて、近づいて、ドアが開いて…その間わずか数秒。そのわずかな時間で、車種・ナンバー・向かう方向を確認し、仲間に伝える。息をのむような瞬間です。

けれど、決して映画のような派手さはありません。周囲の人たちは観光案内のパンフレットを見たり、友人と笑い合ったりしていて、そんな穏やかな空気の中で、私たちは静かに動いています。まるで「京都の日常の一部」に溶け込むように。

京都駅ロータリーの“特有の難しさ”

京都駅の周辺は道が複雑で、一方通行も多く、ちょっと進む方向を間違えると、すぐに追いつけなくなってしまいます。しかも観光バスやタクシーが多いので、車での尾行もスムーズにはいきません。そんな時は、徒歩の調査員と車の調査員が連携しながら、「もし右に曲がったらこっち」「左に抜けたら車を回す」と、静かに作戦を立てます。まるで将棋のような、頭を使う仕事です。

でも、そんな工夫を重ねながら調査を続けていると、不思議と京都の街並みにも詳しくなっていくんです。いつの間にか裏通りや抜け道にも詳しくなっていて、まるで“地元のタクシー運転手さん”のようになってしまうことも(笑)。

まとめ

対象者がロータリーに向かった際は京都駅に限らず、どの駅でも少し緊張します。でも、その分、調査がうまくいったときの達成感はすばらしいものです。

尾行がうまくいき対象者の行き先を正確に掴めたとき、心の中で小さくガッツポーズをします。探偵の仕事には、派手さはありませんが、そんな温かい瞬間がたくさんあります。

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